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愛の激情(仮)第3弾「必殺制裁人」(ひっさつさばきにん)

藤田まことの中村主人で有名なテレビの必殺シリーズをモチーフに舞台化した作品で、おなじみの2パターン上演だ。柏木史江作の「制裁編」を見てきた。土曜夜の公演で客は50人ほど。4ステージで250人ほどだったというからまあまあの客入り。今週末は遠藤雄史作の「高砂屋編」が行われる。
チラシのコピーに「一つの裁きを両面で描く!裁く側の景色、裁かれる者たちが見る景色」とあるから、
制裁編と高砂屋編では、ドラマの対立軸が裏表になっているのだろう。
本来、芝居は1本の芝居で、裏表の対立軸が並立しているほうが望ましいといわれる。
作家の高橋克彦さんが、小説家の条件として、会話の対立構造の大切さのことを書かれていた。小説も戯曲も同じなんだと納得した。
しかし、たまに見る地元の芝居で、これが出来ているオリジナル脚本は少ない。
会話はしているが、一人の思いを分割しているだけという芝居が多い。
今回のプロデューサー池田幸代さんが、このことに危機を覚え、あえて2パターン構造の芝居にしたとするならこれは凄いことだ。
さて、1週目の制裁編だが、肩の凝らない、テレビをなぞった構成はそのとおりだ。地元の芝居で、本格的にカツラをつけてやる芝居は、文士劇を除いては、極めて珍しい。美術家の長内氏が、悪人筆頭を演じる仕掛けもまあまあで、舞台装置も定式幕を使うなど工夫をこらしている。そのうえで、若干の苦言を呈させていただきたい。
ドラマに今日性が見られない。
テレビの必殺は、パターン化されているが、実は、世相に敏感で、視聴者を引きつける仕掛けがまぶされている。
演出的な整理がつけられていない。
時折垣間見れる役者のアクセントのぶれ、声量のアンバランス、無目的な間合いが散見された。ずいぶん稽古していたのでは、と思っていたが、役者の台詞がこなれていなかったのは演出のせいか。
2週目は、どのような裏の話になるのだろう。
悪人側から描くとすると、たんなる色・欲ではない、動機を用意しなければならない。そこに今日性を垣間見せてくれるだろうか。
長内さんを演じた役を今度は、道又氏が行うという。それはそれで楽しみだが、全体の演出の整理は吟味してもらいたい。

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プロフィール

坂田裕一

Author:坂田裕一
1952年12月13日生まれ。
B型いて座
岩手県盛岡市在住
大学時代から演劇活動を行い、現在も継続中。
劇団赤い風所属。
岩手県演劇協会会長。
日本演出者協会員。
NPO法人いわてアートサポートセンター副理事長。

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